
| 年輪で方角(南北)がわかる!? | |
| 【 報告者 】 加藤 一志 樹木医 登録1163号 |
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ハイキングのとき道に迷ったら・・・、「切株の年輪を見れば南北の方角がわかる!」と以前そう聞いたことがあります。太陽の光がよく当たる“南側”は年輪がよく成長するため、年輪幅が広いというものです。実際には、平坦な場所で、根が均一に張っているような樹木の年輪幅は均一で、東西南北の方位との関係はありません。
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![]() ムクノキの若木 |
年輪幅の広い狭いは、重力に関係しています。斜面に樹が生えている場合や、樹が風など何らかの影響で傾いた場合、樹木は『あて材』というものを形成し重力に逆らって起き上がろうとします。広葉樹は図のように斜面の山側(傾きの反対側)に『あて材』を形成し、傾いた樹体をひっぱりあげようとします(ひっぱりあて材)。逆に針葉樹は斜面の谷側(傾きの方向)に『(圧縮)あて材』を形成し樹体を押し上げようとします。年輪はこの『あて材』の形成にともない幅の広い狭いが決定します。 ですから、「切株の年輪を見れば南北の方角がわかる!」と迷説をとなえた方は、南だれ斜面のハイキングコースでスギやマツなどの間伐した切り株をみてそう信じたのでしょう。 |
次回は...『木登りのとき足をかけてはダメな枝』です。お楽しみに!!
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