創業者の小栗弥一は、全国の植木屋で作庭技術を磨き、最後に京都の「植治」7代目当主小川治兵衛のもとで、修業の締めくくりをしております。小川治兵衛は日本を代表する作庭家であり、代表的な作品として、山形有朋京都別邸「無鄰菴」、平安神宮神苑、円山公園、野村碧雲荘などがあげられます。
その後、弥一は岐阜に戻り、昭和2年に造園業「植弥」を創業いたしました。昭和4年には植治時代の経験を生かし、明治15年に開園された金華山公園を、若干29歳で総指揮をとり、ほぼ現在の岐阜公園の姿に改修しました。

日本経済の高度成長に伴い、造園緑化事業もますます大型化してきました。
この時期、弊社は岐阜大学キャンパス・新幹線岐阜羽島駅・岐阜メモリアルセンター競技場等の公共施設、名神高速・東海北陸道等の交通施設、エクシブや長良川ホテル等のリゾート施設、そしてスーパー銭湯・ファミリーパーク等のレジャー施設の緑化を次々と施工し、多方面より高い評価をいただきました。
また同時期に、東海4県のみならず、東京・千葉・北陸・長野のゴルフ場も多く手がけました。

21世紀を迎える頃から、地球温暖化をはじめとする環境問題が取りざたされ、緑化に携わる弊社においても、いかにエコや地球環境に対処していくかが、重要な課題となってきました。
この時期、屋上や壁面緑化といった特殊緑化や、森づくり・ビオトープによる環境保全等が脚光を浴びるようになりました。
エクシブ箱根離宮・東京ベイコート倶楽部・青山ラピュタガーデン・宮古島シギラリゾート等の現場を、全国いたるところで経験いたしました。
VRテクノジャパンの屋上緑化は、そのスケールの壮大さから多くの専門誌に取り上げられ、またJR岐阜駅前の大型商業ビルでは、壁一面をツル系植物で覆った壁面緑化が、「屋上・壁面・特殊緑化コンクール」において環境大臣賞を受賞し、注目を集めました。
そして、イオングループの植樹祭では、店舗や駐車場の周りが将来森になることを願って、子供たちと一緒に苗木を植樹しています。

現在私たちは、岐阜県・御嵩町・弊社で協定を結び、「企業との協働による森林づくり」活動に力をいれています。
約15ヘクタールの荒廃した里山を健全な姿に回復しようと、社員が休日に参加し汗を流しています。当活動が評価され、「第1回いきものにぎわい企業コンテスト」で国土緑化推進機構理事長賞、日本ビオトープ協会より「ビオトープ大賞グランプリ」を受賞しました。
また昨今、医療福祉連携型高齢者住宅やリハビリテーション病院では、